マルクの眼

千字一夜

舌禍


今日、気になってた本が手に入った。
気になってたけど、お金を出してまで買いたくなかった本。
捨てる神があったので、私が拾う神になったのだ。

それはサカキバラの本。

職場でパラパラーっと読んだだけで胸がムカついたので、しばらくは読まないでしょう。精神に悪い。

「○○してるオレ」が好きで好きでたまらない。どんな悪いことでも、苦しみでも、ギャラリーがあれば快感に変えられるタイプの自己愛っぽい。

そこそこに精神世界の豊かな人なら誰しも多少は持つ意識だけど、それが強すぎるとあんな風になるんだなって感じ。
まさに極相。

そこが過剰な分、何かが欠落しているような様子。「常人でない何か」に強く憧れる彼にとっては褒め言葉かもしれないけど。

彼みたいなのに病名はないの?
厨二と同じで、そういうのがイタイって子どもに教えてあげようよ。



鬱病は、責任感や劣等感、羞恥心が本人の精神を圧迫して脳の働きが云々と言われる。

責任感が強く、優しくて、理想が高くて、完璧主義で、頑固で〜……

鬱病になりやすい人の特徴をそう挙げられると、なった人の全員が不器用だけど真面目な人って感じがする。

しかしそれは患者を傷つけないための方便で、妬み嫉み恨み僻みと優越感、これらの自分から湧き出して他者へ向かう負の感情が、跳ね返って自分を苦しめてる場合もあるんじゃないかと私は思う。

他人の非ばかりに目がいく人間は、自分も他人から責められるのではと疑心暗鬼になり、人より優位に立ちたい人間は、人に優位に立たれないように神経を使い、優位に立たれると激しい屈辱を覚える。

完璧主義っていうより、他人に欠点を指摘されたくないだけだ。

新約聖書の中で、「罪の女」というエピソードがあり、「この中で罪を犯したことのない者だけが、まずこの女に石を投げなさい」というイエスの言葉が有名。

このエピソードでイエスが示したかったこととはなんでしょう?

1.人を裁く権利を人は持たない
2.人は誰しも罪を犯している
3.いつか自分も咎められる側になり得る

答えは知りません。
そういうクソクイズだよ!

大義名分つけて他人を非難するけど自分が非難されるのは恐れるっていう人間の心理はよく出てるよね、という話。

今のは全部、私自身の話です。

人の不幸は蜜の味というけど、よく知りもしない他人の不幸が嬉しかったり、幸せが妬ましく思えたら、拗らせる前に急いでメンタルクリニックへ駆け込んだ方がいい。

親切してるオレ✨✨